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イベントレポート『山田松香木店』(コトキャリツアー2021WINTER)

2020.02.15

「コトキャリツアー2021WINTER」5社目は、江戸明和~寛政年間に京都御所近くで創業した「株式会社山田松香木店」に訪問してきました。元々は薬種業からスタートした会社ですが、現在は“香木”を専門に取り扱い、天然にこだわった薫香製品を製造・販売されています。

まずは店舗見学からスタートです。店舗で販売を担当されている高峰さんから、香木に関する説明を受けました。

香木は主に気候の温暖なベトナムを始めとしたアジア地域で取れる、香の原料となるものです。残念ながら日本は気候が合わず、栽培はできません。香木は育つのに何十年もかかり、人工的に大量生産することもできないため希少価値も高く、1グラム数万円する高価なものもあるそうです。

今回のツアーでも、“伽羅(きゃら)”の香木をたいていただき、参加者で香りを味わいました。

続いて、店舗から50メートルほど離れた【香房】の見学へ。ご案内いただいたのは、製造部の堀田さん。4畳ほどのスペースで、職人の方が香木を加工されている様子を見学しました。

沈香(じんこう)と呼ばれる香木を、手作業で1センチ程の角切りにされています。沈香は木の繊維に樹脂が沈着したもので、樹脂が多いほど価値も上がります。樹脂のたまり具合を実際に見て、どうすれば価値の高いものを作れるのか、切り方を考え、割る技術は、人間にしかできないとのことでした。

香木を手に取り、見た瞬間に次々と割っていかれる職人の皆様の技術に圧倒されました。

続いて、参加者の皆さんが楽しみにしていた【※聞香(もんこう)体験】です。

簡単に説明しますと、3つの香木をたき、その香りが3つとも一緒か、1番目と2番目の香りが同じか、3つとも別の香りなのか・・を当てるゲームです。
香炉の持ち方から、聞き方、記紙と呼ばれる自分の答えを書き記す用紙の書き方等、細かく教えていただき、スタートです。

この日は、3つの香りとも別の種類でした。参加者の中で完璧に当てたのは、1名だけ。私も実際に聞いてみましたが、どの香りも非常によく似ていて、同じように感じてしまいました。

※「聞香」は、香木の香りに心を傾けてじっくりと香りを鑑賞することです。

続いては、社員の皆様との座談会です。

営業部の藤原さんは昨年、印象に残るお仕事を経験されたそうです。

「ニューヨークにあるメトロポリタン美術館で、電子香炉『kioka』を用い、聞香体験を行いました。そもそもお声を掛けていただいたのは、源氏物語ゆかりの地である石山寺(滋賀県大津市)にて、観光産業の一環で源氏香体験を行ったことがきっかけでした。その後当時の大津市長より、『ニューヨークで源氏物語展に出展する予定があり、現地の方対象の聞香体験をしてはどうか』とお誘いをいただきました。」

そんな藤原さんは、お客様のもとへ営業へ行く際、心がけていることがあるそうです。

「“挨拶をしっかり行う”や“きちんと連絡をする”等、社会の基本的なマナーをとても大切にしています。それが次の仕事に繋がると思っていて、ニューヨークの展示会のお話は、こういった基礎をしっかりと行ってきたから生まれたんだと思っています。」

製造部の堀田さんは、入社後の研修で、店舗販売・製造・営業と一通りの業務を経験され、ご自身も希望されていた製造部に配属になったそうです。

「製造する際に心がけていることは、同じ商品であれば、常に同じ香りであるように心がけて作っています。作った香りが『いい香り』と言ってもらえることが嬉しく、やりがいを感じます。」

「またうちの会社は、みんなの顔が見える規模の会社なので、部署が違っても社員同士気軽にざっくばらんな話ができる雰囲気です。職種ごとに各々の役割がありますが、商品の企画等は、営業職と製造職が一緒に考えています。」

山田松香木店では、残業時間はほぼなく、育児中の社員には一人ひとり個別に相談しながら就業時間を設定するなど、ワークライフバランスの取れた柔軟な働き方を提案、実行していらっしゃいます。

 詳細については、『京のまち企業訪問』特集記事にて紹介しています。
『京のまち企業訪問』→【3分解説】ゆったりした気持ちは柔軟な働き方から 

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