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イベントレポート『ウエダ本社』(コトキャリツアー2021)

2019.09.25

コトキャリツアー2021の4社目に訪問したのは株式会社ウエダ本社。働く環境の総合商社として、職場環境を豊かにし、働く人をイキイキとさせることを仕事にしています。全国で働き方改革が進んでいくとともに、ますます注目を集める企業です。

イベントではまず岡村社長に登壇いただきました。ウエダ本社がいま現在していることや、その経緯をお話していただきました。

ウエダ本社の創業は1938年。文具卸から始まり、事務機のウエダとして全国区になりましたが、倒産の危機を境に、2000年から人にスポットを当てたオフィスを手掛けることへ方向転換。そして2014年にキャッチコピーである「働く環境の総合商社」が生まれました。

人にスポットを当てたオフィスとは、働く人がイキイキとして、会社に来たくなるようなオフィスのことです。従来の日本の会社では私語厳禁、上司が帰るまで帰れないといった息苦しさがありましたが、ウエダ本社が手掛けるオフィスはそうした息苦しから解放し、個性ややる気を生み出す工夫がなされています。

イベントではウエダ本社を特集したNHK番組『ルソンの壺 オフィス改革にチャンスあり!』をもとに様々な事例を解説していただきました。

ここで京都に根付く価値観とリンクするウエダ本社の取り組みを紹介します。 

京都は東京よりも売上や規模だけで企業価値を判断せず、歴史や格に重きを置く文化があると言われています。ウエダ本社は、そうした数値化されない価値にフォーカスしていく中で、12年前よりこれからの時代の生き方や働き方を提唱するシンポジウム『京都流議定書』を主催しています。

5階のオフィスには木が生えています。目を引く存在感なので社内外の方と会話のきっかけを生みます。

人を活かすオフィス空間をつくるには、制度だけでなく風土も重要となります。働きやすい環境には制度が、働きがいのある職場には風土が必要です。いい会社の条件は、この二軸がしっかりしていることです。

ウエダ本社が大切にしている風土に他者配慮があります。他者配慮できる風土づくりのために、日々の小さな積み重ねを大切にされています。

その積み重ねを社内見学しながら教えていただきました。2016年にリニューアルした社内には、例えばエレベーターに貼られる「ありがとうカード」、社員が育てている屋上の畑、会話のきっかけを生むインテリアの飾りつけなど、あらゆるところに人と人がつながるきっかけになる小さな工夫が見られました。

そのような思いやりあふれる風土を象徴する事例は、社員の子連れ出勤です。

昨年8月、子連れ出勤の制度がない状況下で、病気の子供が保育園で受け入れてもらえないお母さんの社員が会社に連絡を取ったところ、上司から子供といっしょに出勤してもいいと認められ、子連れ出勤が叶いました。このとき社長は不在でしたが、すぐに現場判断で決まりました。この出来事は京都新聞で取り上げられました。記事はこちら

イベントの最後は質疑応答。岡村社長を始め、社員の森島さんと林さんにも参加者からの質問に答えていただきました。 

Q.ワークライフマネジメントを実現する上で重要だと思うことは何ですか?
A.仕事をする上でも生きていく上でも、何を大切にしたいかという目的を持つことが大事だと思います。また女性は結婚や子育てなども踏まえてキャリアプランを考えておくことをおすすめします。

Q.他社に対して、オフィスにとらわれない働き方の意識改革はどのように提案していますか?
A.働く人が自分主体でいることを重視しています。つまり働くことに対して、社員一人一人が自律していかないとダメだと考えています。人は皆すばらしさを備えている一方で、その人がそうだと思わないとやらない、という二面性が人にはあります。だから社員が働き方の意識改革をするには、スキルだけではなく、マインドセットやモチベーションが必要となってきます。そこは企業に対して研修によって提供しています。

Q.社会的企業はNPOなど非営利団体との役割の違いは何ですか?
A.営利企業ができないことを埋めているのが非営利団体。本来は企業がビジネスで課題解決ができていればNPOより力強く、それができていればNPOも必要なくなります。だから思うことは、企業がビジネスによって生み出す負があるとすれば、その解決にNPOが携わるのではなく、企業が直接向き合うようになってほしい。

イベントでは京都府主催のインターンシップ「仕事と育児の両立体験プログラム」の紹介もありました。このプログラムはスリール株式会社とともにウエダ本社も取り組んでいます。学生の方にはぜひ知ってほしい、全国的にも貴重なプログラムです。

イベントが終了しても、残って社員の方と話し合う参加者がたくさんいました。ウエダ本社のことをさらに知りたい方は、京都移住計画で紹介された記事「働くをプロデュースして”いい会社“を増やす」をぜひご覧ください。 

ウエダ本社のみなさま、ご協力いただきありがとうございました!

 

 

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