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イベントレポート『岡山工芸』(コトキャリツアー2021)

2019.09.07

今年も始まりました!「コトキャリツアー2021」~夏~
本日は第1社目、岡山工芸株式会社に訪問させて頂きました。

パリコレへの出品やニューヨークでの個展など、たくさんのメディアに取り上げられ世界的にも注目されている手描き京友禅シェアNo.1の企業です。
京の名工 岡山武子さんをはじめ、3名の伝統工芸士と、明日の伝統工芸士を夢見る職人さんたちによって、日々、素晴らしい作品が生み出され、世界で絶賛されています。


手描京友禅を世界に伝える会社~岡山工芸~
 

 

社屋玄関には、京友禅の着物が飾られ、参加者をお出迎え。
今日のイベントのために、わざわざ展示して頂きました。

いよいよイベントスタート。参加してくださった皆さんに自己紹介をして頂きました。
今回、芸術大学出身の方が多く参加されました。

「大学での勉強だけでなく視野を広げたい」
「茶道をしていて着物を着る機会が多いので、どのようにつくられるのか知りたかった」
「日本画を専攻していたが、その経験が今後の仕事に繋がるきっかけになれば」

皆さんイベント参加の目的は様々。

次に、以前メディアで取り上げられたテレビ朝日系列「世界が驚いたニッポン!スゴイデスネ!!視察団」の映像を拝見させて頂きました。
その中では、岡山工芸の京友禅を見たフランスの織物職人たちが、繊細な色合い、巧みな技術で表現した「ぼかし」技術を絶賛されていました。

岡山工芸HP内にも掲載されていますので、是非チェックしてみてください。⇒視聴はこちら

その後、代表取締役社長 岡山摩紀さんより、京友禅の着物が出来上がるまでの工程をパネルで説明頂きました。

青花下絵(図案からの下書き)、糊置(色のまじりあいを防ぐ防波堤の役割)、伏せ糊(下地以外の発色を防ぐ)、引染(生地全体を染める)など、いくつもの工程があり、特に蒸し(染料を定着・発色させる)、水元(生地に残った不純物を水洗い)は、作業環境が厳しい工程の1つです。

友禅の三大生産地は京都、加賀、東京。そのなかでも京友禅は染色後の工程が比較的自由に出来るとの事で、実際に見せて頂いた京友禅の着物には、細かい「金彩加工」や、図柄を縁取るような刺繍「京縫い」が施されていました。 

工程やデザインについて、参加の皆さんからたくさんの質問が飛び出しました。 

— 完全分業制の京友禅のお仕事の中で、職人さんの個性はどこまで反映されるのですか?

 1つの作品を作る際には、企画をスタートさせた担当者がプロデューサーとして全てを把握しながら各工程を進めていきます。
その際に時々「ここの染色は青でお願いします」と染色職人さんにお伝えしても、黄色で仕上げてこられる職人さんも・・・。
でもその色彩が素晴らしかったりするので、そのまま作品に反映させたりします。

でも、それぞれが個性を発揮しすぎては元々のデザインが失われてしまうので、最終的なジャッジはプロデューサーが必ずおこないます。

岡山社長からは、着物業界の厳しい現状もお話頂きました。 

「着物の生産量は50年前を100%とすると、現在は3%を切っています。全国にある工房も次々廃業してしまわれているので、友禅の職人になりたい若い人を受け入れる場も少なくなっているんです」 

若者の着物離れもあって、完全受注で作っていた着物でしたが、「待っていても仕事は来ない」と考え、今は自社オリジナルの着物や小物など新しいものを作り出すことにも挑戦されています。



伝統を守りながら新しい京友禅をつくりだす工房

 

では、いよいよ工房見学。 

社屋2階の工房には、10名程の職人さんが糊置や染色の作業をしていらっしゃいました。
静かな空間に、ラジオから音楽が流れ、皆さん作業に没頭されています。

先程、岡山社長はお話の中でこうおっしゃいました。 

“色は無限” 

京友禅では、色を良く知っていることが大切。
職人さんの経験と知識で、それぞれの絵柄に合った、より深みのある色が作り出されます。

また、京友禅の16,000種の絵柄全てに、配色が細かく決められています。
その為岡山工芸の色見本は10万色以上。
作品づくりの際には、職人さんの絶妙な調合で数々の色が再現されます。



 

2020年 東京オリンピック企画に参画

 

-最近岡山工芸では、2020年の東京オリンピックに向け、世界196ヶ国を表現した着物を製作する「KIMONO PROJECT」に参加され、アイルランド・ナウル共和国・コモロ連合の3ヶ国の着物を手掛けられたとのこと。
社内でその国の特徴、文化、花、有名歌手などを調べ、図柄を一からデザインされました。


 

イベント終了後には、岡山社長にもっとお話を聞きたい!と参加者の列が出来ていました。

今回、参加の目的は様々でしたが、伝統工芸の仕事にちょっと興味がある、やってみたい!という志を持った若い人達が、
一歩を踏み出すきっかけづくりができるようなイベントを、今後も企画したいと思います。 

また座談会では、女性染色職人さん、営業職の社員さんに岡山工芸でのお仕事についてお話を伺いました。その内容については、「京のまち企業訪問」特集記事内にてご紹介しています。

是非ご覧ください。

『京のまち企業訪問 特集記事』
URL:https://www.kyoto-jobnavi.jp/kigyo/user/kg_511.cgi?CT=10&KEY=S2ywC78BCgIpUt7PrwbPlQ

『岡山工芸株式会社』
URL:https://www.okayama-kougei.com/

 

 

 

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