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イベントレポート『伊藤軒』(京のまち企業訪問ツアー)

2018.09.26

date:2018.9.13

朝晩、めっきりと涼しくなってきた9月13日(木)。京のまち企業訪問ツアーにて、「株式会社 伊藤軒」へ訪問してきました。

「株式会社 伊藤軒」は1864年に創業。元々はお煎餅屋からスタートしました。その後生菓子やかりんとう等も企画・製造・販売するようになり、現在では洋菓子に加えカフェの経営にも力を入れていらっしゃいます。

まずは学生と社会人の自己紹介からスタート! 

社会人のトップバッターは、管理促進チームの植山さん。優しい笑顔と明るい声が特徴の植山さん。学生時代には勉強のほか、“競技かるた”にも力を入れていらっしゃったそうです。現在は、人事・経理・総務のお仕事をされています。

「仕事の幅は広く、インターンシップの企画や運営、新卒採用、会社のお金の出入りの管理をしています。また、社内の備品補充や、建物内の困りごと、例えば雨漏りが起きた時に修理の手配をする、なども管理促進チームの仕事です。」

サラッとご説明いただきましたが、植山さんの仕事のテリトリーの広さに驚きました。

次に明るく笑顔の絶えない中井社長から、伊藤軒の企業説明や学生の皆さんへメッセージをいただきました。

「伊藤軒には大切な理念があります。それが、“笑顔の創造”です。商品を購入くださるお客様はもちろん、社員や取引先の方、全ての人が“笑顔”になるようにと思っています。

伊藤軒は現在の場所に事務所を移転して、30年になります。2015年には本社工場の移転と共にカフェも併設しましたが、カフェの建設には社内外で反対の声もありました。実は自分でも心配をしていましたが、“地域の人への恩返しがしたい!”という思いが勝ち、思い切ってカフェを作りました。建物が建ち始めると、自然と人が集まるようになり、今では地域の人が集まる場になっています。」 

中井社長の表情を見ていると、伊藤軒の理念“笑顔の創造”がしっかりと実行されていることが分かりました。

「人生に無駄なことはないと思うんです。“どうしようもないな・・”と思うことでも、後々きっと活かされることが出てきます。1つの失敗や成功に一喜一憂するのではなく、色んなことに挑戦し、乗り越えて行ってほしいと思います。」 

そして明るい中井社長が、普段から心がけていらっしゃることがあるそうです。

「以前、ある講演会でお話を聞いた方から、『お世話になった人へは、しっかりと手紙を書くようにすると良いよ!』とアドバイスを受けました。その頃はまだ私も若かったので半信半疑でしたが、実践していました。ある日、とあるお世話になった企業に手紙と自社商品をお送りしたところ、その企業から『取引がしたい』と即座に連絡を貰いました。今では伊藤軒の大切な取引先企業です。今の時代、御礼はメールで送ることも多いとは思いますが、お世話になった方へは必ずお手紙を書くようにしています。」

確かに、ここ何年か手紙を貰う機会はめっきり減ってしまいましたが、たまにお手紙を頂戴すると、メールに比べて嬉しい気持ちが何倍にも膨れ上がります!中井社長のお話を聞き、この気持ちを共有しようと、私もまずはお気に入りの便箋を大量に買い込みました(笑)

【伊藤軒のカフェ入口です】

この日もお昼時には駐車場が満車になり、駐車スペースを待つ車の列が出来てしまうほど、カフェや店舗は大盛況でした。

ランチメニューの中でも1番人気は、“20品目の野菜ランチ”だそうです。

またデザートメニューも充実していて、季節のパフェや夏季にはインスタ映え抜群のかき氷も大人気です。この日はカフェの前の看板に、色鮮やかなシャインマスカットがたっぷりと乗ったパフェが描かれていました!

さて続いては、商品企画を担当されている入社2年目の治部(じぶ)さんに社内と店舗を案内していただきました。

「伊藤軒では商品企画からリリースまでのスピードを重視しています。また新人であっても、“やりたい・作りたい”と思う商品やイベントがあれば、積極的に提案し、企画が通ればもちろん商品化されます。もし赤字になったとしても、しっかりと反省や振り返りをすれば“良い経験”となります。」

社員の皆さまの思いが詰まった商品や、事務所内スペースを案内いただきました。

治部さんの一押し商品は、“ばりうま煎”だそうです。甘辛い醤油に2度付けしたお煎餅は、固定ファンも多く、“ばりうま”というネーミングも一度聞いたら頭に残りますね。

「伊藤軒では商品内容はもちろん、商品のネーミングにも拘っています。他にも“とれとれ海鮮どん”という人気商品があります。海鮮のお煎餅の詰め合わせは他にもありますが、実は“とれとれ海鮮どん”には、食べ合わせを考えて1種類だけ、“定番のあられ”も入れています。インパクトのあるネーミングに加え、商品内容にも一工夫し、売れる要素を2つ入れることで相乗効果が生まれ、ヒット商品となりました。」

 商品開発時のお話を沢山していただき、治部さんの商品に対する愛着を知ることも出来ました。

さて社内見学を終え、いよいよ社員の皆さまとの座談会です。

まずは入社2年目で製造部に所属し、みたらし団子や大福の製造を手掛けていらっしゃる西村さん。

「大学では法学を専攻し、就職活動では漠然と公務員を目指していました。志望理由書を書いていく中で、“生まれ育った京都の魅力を発信したい・・”と思うようになり、京都企業を見るようになりました。大学時代からお菓子作りが趣味だったので、京都のお菓子会社を調べていく中で、伊藤軒に出会いました。他の会社の面接はすごく緊張したんですが、伊藤軒の面接には自然体で臨むことが出来ました!

また実は当初、伊藤軒へは総合職で応募をしていました。面接の際に、『お菓子作りが趣味なんです』と話し、自分で作ったお菓子の写真を見せたところ、『ぜひ製造職で採用したい!』と言われました。その頃は職種よりも、“伊藤軒に入りたい!”という思いが勝っていたので、承諾しました。今では製造職で入社して“良かった”と思っています。」

そんな西村さんですが、普段はお菓子の製造だけではなく、工場内の環境を整える仕事にも積極的に取り組んでいらっしゃいます。

「オーブンで使用した鉄板は汚れがひどく、鉄板を洗ったスポンジはすぐに黒くなってしまいます。そのスポンジで別の器具を洗うのは、衛生的に良くないと思い、スポンジを器具の種類によって使い分ける提案をしました。こういった工場内の環境作りや改善点を提案、実施することも社員の仕事なんです。」

どんな質問にも笑顔でお話しくださる西村さん。“仕事を心から楽しんでいらっしゃるな!”ということが伝わってきました。

次に先ほど社内や店舗を案内してくださった、商品企画を担当されている治部さん。

学生から、「商品を企画する際には、お菓子を沢山食べるんでしょうか?」という質問が出ていました。

「はい、毎日食べています!これまでに特に印象に残っているのは、入社1年目の頃、昼食後の会議で“お饅頭の3種類食べ比べ”を行ったことです。一切れづつ試食するのかと思いきや、なんと、1個づつ食べないといけなかったんです。お客様は1個丸々食べるので、その気持ちが分かるように・・と。でもその時は、お昼ご飯を食べた後だったので、とにかく苦しかったです(笑)。正直に言うと、餡の種類がそれぞれ違っていたんですが、違いが分からなかったです(笑)。

 また勉強のために他社製品もよく買って食べています。沢山食べていると、自社製品との違いも分かるようになってきます!」

イベントの最後に、お土産をいただきました。

“京  遊び菓”というお菓子です。食べきりサイズの袋の中に、10種類のお菓子が入っています。しょっぱいお菓子と甘いお菓子がバランスよく入っているんですが、実はこのお菓子、お客様の「ちょっとずついろんなものが食べたい」という思いを叶えたお菓子なんだそうです。

伊藤軒は昔ながらの伝統も大切にしつつ、社員の新しいアイデアやお客様の声をしっかりと形にしている素敵な企業でした。

伊藤軒のお菓子の年間アイテム数は200品目以上もあるそうです。清潔感溢れる店内には心惹かれる商品が沢山あり、期間限定商品もあるため何度行っても楽しめる店舗です。

イベント終了後、参加していた学生や私たちスタッフは、大量にお菓子を買い込んでしまいました。しばらくは伊藤軒のお菓子を堪能しながら、“笑顔”の時間が続きそうです。

 伊藤軒の社員の皆さま、本当にありがとうございました。  

 株式会社 伊藤軒 |ホームページ 

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