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イベントレポート『有名企業と地元企業で働く社会人 × 学生』(コトキャリ2019・しごとトークKYOTO)

2018.01.16

京都わかせん広報室の学生スタッフによるイベントレポートです。当日の雰囲気や社会人が学生たちとトークをしているときの“印象的な話”をお伝えたいと思います。


date:2017.12.06

みなさんこんにちは。京都わかせん広報室学生スタッフです。突然ですがみなさん、就職するなら誰もが知っている有名企業と、地元の中小企業、どちらがいいですか?

最初に就職した企業でこの先の人生が全て決まってしまうわけではないとはいえ、就活が近づくたびに意識せざるを得ない悩みですよね。

年末も近づき、就職への意識がどの学年も少しずつ強まってきたかな、という中、今年度最後の「しごとトークKYOTO」を開催いたしました。今回は、有名企業から地元企業に転職した方にお越しいただき、大企業にいたときの働き方と、現在のお仕事との違いなどをお話していただきました。

それぞれテーブルにわかれ、

保育用品メーカー→オムロンパーソネル(総合人材サービス業)

メガバンク→綿善(旅館業)

医療機器メーカー→シフラ(農産物プライベートブランド創出)

電子機器メーカー→美也古商会

という経歴の4名の社会人の方にお話を聞かせていただきました。

メガバンク→綿善(旅館業)小野様

──銀行から旅館というと全く別業種ですが、転職するきっかけは何でしたか?

もともと実家の家業だったので、将来は継ぐつもりでした。でも、銀行を辞めるのは銀行で働くのが死ぬほど楽しいときにしようと思って。それと、給料以上の利益を会社に出したときに辞めようっていうことも決めていました。採用や人材育成にもお金がかかるので。そういうことを計算していたら、思っていたよりもはやくその時期がきました。そのときはとても悩んで、行きつけの喫茶店の店主の方に相談したりしたんですけど、その人たちの言葉に後押しされて辞めることを決めました。

でも転職したことに後悔したことは、一度もありません。大手では当たり前のことが中小企業ではそうではなかったりして、戸惑ったこともありますが、後悔がないのはやっぱり楽しかった時期に辞めたからだと思います。もっとこうしておけばよかったとかもないので。

──将来、キャリアウーマンとしてバリバリ仕事をしたいという気持ちと、結婚や子育てが両立できるのかな、という不安があります。今仕事をしながら働いてみていかがですか?

キャリアと結婚・子育てって、二つの側面があって、一つは大手だと最短出世っていうのがあって、それを一定のところまで登り詰めるとそこからはしばらく出世が止まります。そこから子育てを考えていく考え方。これは育休を一度取ってしまってからだと難しくなるんですけど。

もう一方は、キャリアを突き詰めようと思うと、本当に子どもが欲しいと思ったときに、そのタイミングで本当に子どもに恵まれるのか、高齢出産になったときに出産のリスクが高まるんじゃないか、ということ。私のなかでもまだ完全な答えがあるわけじゃなくて、どちらも一長一短私は25歳で結婚して、今二人目を妊娠中なんだけど、やっぱりどこか迷いのようなものはあって、子どもが寂しそうにしているなかで仕事に出るとき後ろ髪を引かれる思いがあります。

電子機器メーカー→美也古商会 大久保様

──どういった経緯で転職されたのですか?

理系の大学院を卒業してから、それまで勉強していたこととは違う分野の会社に入りました。

一生勤めるつもりで入社したのですが、知らない分野なので最初の2年は本当に大変でした。

3年目で普通に働けるようになり、4年目には効率的に働けるようになりました。そのあたりで働きがいとお金のことについて考えるようになりました。そのころ同期と出世について話をしていたのですが、おそらく課長まではいけるよね、って。でも部長になれるかは運だね、その先はもっと難しいよね、という話でした。大企業の部長と、中小企業の社長の給料って同じくらいなんですよね。それと、本来仕事って楽しいはずなのにあまりそう感じられなくなっていて。それで転職をしようと決めました。

──中小企業のいいところってどんなところだと思いますか?

企業間や社内で「これをやりましょう」という話が出たときに、次の日からでもその仕事を立ち上げることができるのはいいところだと思います。大企業だとそれができないから。日本にある企業のうち、99.7%は中小企業です。テクノロジーの発達で、絶対に大企業じゃないとできない仕事も減ってきている。だからこそ、これからの日本は中小企業が動かしていくと思っています。

保育用品メーカー→オムロンパーソネル 神馬様

――保育業界から転職されたきっかけは?

もともと保育業界に入ったのは子供と関わりたい、接したいという気持ちからでした。前の会社では、クレヨンなど幼稚園にあるものを全般に扱っていて、幼稚園に営業に行ったりする中で、餅つきや豆まきなどのイベントに参加し、鬼役になったこともありました。そうした中で、子供たちの喜んでいる姿がやりがいにつながっていました。

しかし、これまでのようにモノを通して人に影響を与える仕事ではなく、人に直接影響を与えるような仕事がしたいと思い、オムロンパーソネルに転職しました。人に影響を与える責任ある仕事なので、やりがいを持っています。

――就職活動において大切だと思われること

仕事を選ぶうえでのポイントはやりがいを持てる仕事なのかということです。やりたい、興味があるから、ここがいいと決めるのも選択の1つですが、やりがいがあるからこそ仕事が楽しくなると思います。また、面接時は、なるべく自分のことを多く話すように心がけた方がいいです。自分のことを人に話すには、自分自身を客観的に見ないといけないので、自分を見つめなおすきっかけにもなります。

 医療機器メーカー→シフラ(農産物プライベートブランド創出) 藤田様

――大手と中小の違いは

私自身、大手であることと中小企業であることに関し、仕事の面でみると大差はないと考えています。しかし、会社を経営していくうえで事を決める、最終決裁は経営者が行うもので、この経営者とのキョリが中小と大手の違いになります。中小企業の方が、経営者とのキョリが近いので、共有などは容易になります。しかし最近では、大手の外資系の会社は事業部制をとっているところもあり、中小企業と仕組みはあまり変わりません。

大手と中小の1番の違いとして、ある商品を作ったと仮定し、その価値を世間一般に広げるスピードが速いのが大手です。中小になると世間の一部になってしまいます。

――今の学生がした方がいいと思われること

人は経験しないとわからないものです。学生のうちは失敗してでも、自分が困る構図の関係の中に身を置いてみること。いわば、最終決裁をする経営者の構図ですね。困った中で、導き出せる能力が養われるといいですよ。

また、就職活動をしている学生の中には、安定や安全を求めている方がいますが、それは雇われる側の問題ではなく、雇う側の問題だと考えていてください。雇う側こそ、この人は安全なのかどうかを見てくると思います。また、就職までに経営者に実際に会いに行くことも大切です。環境は人が作るものなので、どんな人がいるのか、雰囲気を知るためにも大切です。

今回のしごとトークでとても印象的だったのは、みなさん働いているときのことを本当に楽しそうにお話してくださることでした。就職、転職、それぞれ人生の大きなターニングポイントだと思うのですが、あまり最初から「これで人生が決まってしまう」とか「◯◯しなければ」といった決めつけるような考え方をしなくてもいいのかもしれないなと感じました。

「いい大学に入って大きな会社に就職する」もしくは、「自分の学歴でできるだけ安定した会社・大きな会社に入らなければ」という価値観ももちろんあるのだとは思いますが、大きな会社から地元の企業に転職してもとても楽しそうに働いている方もいます。

大企業で働くか?中小企業で働くのか?

地方で働く?東京に出る?

結婚しても働く?専業主婦になる?

子どもを産んだらもう働かないほうがいい?キャリアを第一に考える?

などこういう大きな転換期ではつい目の前の問題を二項対立で考えがちですが、ほんとうはそうではなくてもっと柔軟に、そのときそのときの自分の大切にしたいことを第一に考えていってもいいのではないでしょうか。

今回で社会人の方をお招きしてお話を聞くしごとトークは今年度最後となりましたが、就活に不安を抱えた方へのカウンセリングや面接練習、グループディスカッション対策など今後も行っていくのでぜひみなさん参加してみてください。学校の身近にいるひとたち以外の価値観に触れることによって、今後のヒントが見つかるかもしれません。

*トーク内容は一部抜粋です
*実際のイベントはフリートーク形式で行っています。

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