【人事ご担当者様向け】伝統工芸の歴史を紡ぐために。京鹿の子絞振興協同組合のインターンシップに込めた想い

2024/11/29

こんにちは!地域企業インターンシップ促進プロジェクトです。

今回は企業の人事担当者の皆さまへ、京鹿の子絞(きょうかのこしぼり)振興協同組合さまのインターンシップの取り組みについて、ご紹介いたします。

 

Q1:まず「京鹿の子絞」とは何か、教えてください。

「京鹿の子絞」とは、国指定の伝統的工芸品の一つで、きものや帯などの和装品を制作する技法の一つです。

「絞り染め」は、衣裳の模様を表現する技法の一つで、布を絞るなど防染処理をした後で染料に浸し、色の濃淡により模様を生じさせるものです。

この技法は古来より伝わるもので、日本では千数百年も前から行われてきました。「鹿の子(かのこ)」という名前の由来は、できあがった模様が子鹿の斑点に似ていることから名付けられたと言われています。

 

Q2:業界でのお仕事の内容を教えてください。

「京鹿の子絞」の製造は、多くの工程に分かれています。

例えば、きものなどのデザインとなる下絵を書く工程、下絵を基に染め分けを行うための「括り(くくり)」などを行う工程、染料に入れて染色する工程、染色した生地を後処理する工程など、多くの職人の手を渡って一つの製品が完成します。

また、「絞り染め」の技術・技法にはいくつもの種類があり、そのどれもが職人による手作業で進められています。

Q3:組合で実施されるインターンシップの基本事項を教えてください。

  • 実施形態:オフライン
  • 場所:京染会館5・6階(京都市中京区西洞院通四条上る蟷螂山町481)
  • 開催日:2024年12月21日(土)~2025年1月25日(土)
  • 定員:7名程度
  • 選考の有無:なし
  • 費用:材料費などとして3,000円いただきます。

 

Q4:インターンシップのプログラム内容や特徴は何ですか。

約1カ月を通して、「京鹿の子絞」の各工程を、最初から最後まで体験できる点です。

本来、多くの工程を経て製造する「京鹿の子絞」ですが、今回は「下絵作成」「絞り染め分け」「染色」の主に3つの工程を順番に体験できます。

また、自分だけのオリジナル制作物(今回はのれん)を作ることができます。

 

Q5:インターンシップを実施する目的を教えてください。

多くの方に「京鹿の子絞」について知っていただくために実施しています。

展示会・販売会などではなく、実際に制作していただくことを通して、ものづくりの楽しさ、魅力の発信につなげていきたいと考えています。

Q6:インターンシップを実施するにあたり、準備されたことを教えてください。

「京鹿の子絞」は分業制で成り立っていることから、一連の工程を体験していただくために、それぞれの職人さんにお声がけして、約1カ月間のプログラムとして実施しています。

また、より多くの学生さんに参加いただけるように、大学などにもお声がけして、広報に協力してもらっています。

 

Q7:インターンシップを実施するにあたり、大変だったことや課題を教えてください。

多くの学生さんに来ていただくための広報に課題を抱えています。ものづくりに興味のある方には、ぜひ一度、体験にお越しいただきたいです。

 

Q8:今後のインターンシップ実施に向けて、チャレンジしたいことなどはありますか。

「京鹿の子絞」はきものなど和装品を製造するための技術ですが、最近ではこの技法を活かして、日傘やストールなどのファッションアイテムを作っている組合員さんもいらっしゃいます。

製品化できそうなアイテムのアイデアを一緒に考えながら、ワークショップを実施することができれば面白いと思っています。

 

京鹿の子絞振興協同組合 

【組合様:WEBサイト】

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